さとみです!
妊娠中に保育士の友人からすすめられて読んでいた「0~4歳 わが子の発達に合わせた1日30分間語りかけ育児」がとっても良書でした。
プレママにも、もちろん出産後のママにも、おすすめしたい1冊だと思い紹介します。
出産を控えている友人が2名いるので贈ってみようかな?うーん、迷惑かなぁ。
語りかけ育児って?
「語りかけ育児」とは、1日30分間だけ、お母さんが静かな環境で赤ちゃんの興味に沿って遊んだり、語りかけることで子供の才能を最大限引き出し、コミュニケーション能力を育てる方法です。
イギリスで子供達の心と知能の発達に驚くべき効果が立証され、子供の言語能力&知能を確実に伸ばす方法としてイギリスの政府が推奨を決定しました。
お母さんが自分にしっかり向き合ってくれる、という安心感を赤ちゃんに与えることで、赤ちゃんに意欲と自己肯定感を育てることができるため、親子の関係が良好になり、思春期の問題を未然に防ぐことができる、という面も指摘されています。
本書は、その画期的な育児法をわかりやすく紹介した翻訳本です。月齢別に語りかけの言葉、おもちゃ、遊び方などを紹介し、使いやすい構成になっています。
私がすすめたいと思ったきっかけ
2ヶ月になる娘を育てていますが、この短い期間でも、ほんとーに、成長が著しいです。
あっという間にいろんなことができる様になるため、母親側が「おぉこんなことができてる!」と娘の認識をアップデートする毎日。
その度に、今私が娘にしている接しかたってこれでいいのかな?と立ち止まる時があります。
そこで産前に一度読んだ本書を産後に再度読みました。
赤ちゃんの発育の様子などはまさに記載の通りのことばかりで、読んだら勉強になるかもと直感的に思いました。
自分の子供の月齢にふさわしい遊び方やコミュニケーションの方法が書いてあり、すごく勉強になると思います。
教え込むのではなく、引き出す教育
もともとこちらの本は言語障害を担当する言語治療士だった筆者が、クリニックでこどもたちのコミュニケーションを助ける中で見つけたメソッド。
筆者が10ヶ月の赤ん坊がいる家庭140人を選出し、「語りかけ育児グループ」「このやり方を受けないグループ」に分けて7歳まで追跡調査をした結果が示されています。
短期的には4ヶ月間で障害が原因以外でことばが遅れている子供たちは1日30分、親が語りかけを行うと目を見張る様な進歩を示したと言います。
3歳になった時点では語りかけ育児のグループは、言葉の理解力や文を作る力が年齢水準以上のレベルに達するという結果が示されています。
さらに興味深いなと思ったのは、7歳まで追跡調査を行うと、全国標準学力テストで到達目標水準もしくはそれ以上を示していた点です。やはりどの国の子供でも語彙力=学力の関係性はあるのですね。
加えて子供の社会性の面からの調査でも、語りかけ育児を行なったグループは、「集中力」「積極的に人に親しみやすい」「人懐こく、上手に自己表現できる」という特徴を多く示したと言います。
最終的には政府から推奨を受ける育児方法となったと聞くと、コミュニケーションを深めることが、子供の能力を最大限に引き出す育児方法なのかなぁ、やってみても良いかも、と思いました。
そしてそれが月齢の能力に合わせて、教え込むのではなく、親との自然なコミュニケーションによって引き出すことができるという点も素敵な部分です。
筆者は子供の発育に伴う、聞く力、注意を向ける力などが専門分野なので、子供の能力に合わせてどのような環境で、どんな遊びをしたらいいかも解説してくれています。
1日30分、我が子と向き合うなんて育休中は楽勝です。職場復帰したって、合計時間ならできるでしょということで生まれてからずっと続けているルーティンの1つです。
語りかけ育児を読んでいる人の口コミ
私も感じた「分厚けど読みやすい」、「何も用意しなくても簡単に始められる」という声は多いです。また、実際にお話をたくさんするようになった、効果があったという方も。
トップクラスの育児書と思っています。分厚いけど子どもの月齢の部分だけ読めばいいので、産後の割とすぐの方にでも贈ってOKかと。特に子どもが喃語を話し始めた三ヶ月頃から読んで実践するのが楽しくなります。対象の年齢までのお子さんがいらっしゃるなら絶対に手元に置くべき本。特に0歳のお子さんいらっしゃるなら。
「1日30分、子どもと2人きりで話す時間を取る」「子どもの関心と理解度に合わせて話す」ようにと書かれています。詰め込み教育とは違い、日常生活のちょっとした工夫でできるところが良いです。この本のおかげもあってか、我が家の子どもはとてもおしゃべり上手になりました。
子どもが言葉などを覚えるために必要なのは、親が教える事ではなく、子どもの興味あることに親が注意を向け、共に楽しむ事だという内容に非常に納得。
その他月齢ごとに大切な事が書いてあり、もっと早子どもが小さい頃読んだらもっと楽しかったかも、って思いました。
どうやって話しかけるのが良いの?
お母さんたちは無意識に、そして自然に子供に対して話しかけている方がほとんどでしょう。
替え歌を歌ってあげたり、独り言を言ってみたり。Twitterでもそういったポストをたくさん見るので、みなさんお子さんとの時間を大切にして楽しんでいるんだなぁ、とみていてすっごく嬉しくなります。
なので、それがより子供の能力を引き出すのに効果的になったら良いですよね!
例えば満3ヶ月までの話しかけかた
・少し高めの声で
・短く簡単な文を使う
・ゆっくりしゃべり、単語や文の間にちょっと休みを入れる
・繰り返しを多くする(例:おててにおゆび、いっぽん、いっぽん、もういっぽん♫)
・赤ちゃんとしっかり向き合う
・語呂のいい言い回し(例:だーれがかわいい?●●ちゃん、●●ちゃん、●●ちゃんがかーわいい♫)
月齢が上がるにつれて、赤ちゃんの能力は発達するので、会話もキャッチボールになってきます。
3ヶ月の場合はここに注意、4ヶ月の場合は・・・という風におすすめのやりとりの仕方が記されています。
まとめ
別に教育ママになりたいわけじゃないけど、できれば健やかに育って欲しいという想いのお母さんは多いはず。
私だってそうです。
だから「これを覚えろ」「それはダメだ」というコミュニケーションではなく、子供ができる能力に沿って語りかけるだけでその子の持つ能力を最大限に引き出せるなら、すごく自然だし、親も無理がないですよね。
子育てって、いつの時期に結果が出る様なテストみたいなものではないし、まして正解なんてどこにもないと思うんですが、その子らしさが表現できるようなコミュニケーション能力を持っていることって親からのすっごく素敵な贈り物なんじゃないかなって思いました。
では今日はこの辺で終わり。